身だしなみ

歯列矯正で、医療費控除の申告し、所得税の還付、住民税の減税が出来たことの備忘録

タイトルの通りだが、30代前半の筆者が大人になってから歯列矯正を行い、医療費控除の申告を行った結果、きちんと還付されたので、それについて簡単にまとめたい。

まず、そこに至る経緯として、筆者は、2018年2月頃、以前からコンプレックスであった歯について矯正を開始しようと決意した。

そこで、大阪のそこそこネットでヒットする安価で広告を打っている某矯正歯科で無料検査を行った。

医者からは「あんたは、驚くほどあごが小さく骨が小さい。さらに普段噛み締める癖があるのか、歯の根っこが曲がっている。難しいだろう。」と半ば面倒くさそうに答えられたのを覚えている。

なお、医療費控除のことも確認したところ、それまで黙っていた女の看護婦がこちらを見ることをせずに「もし申告して何か言われたらそのとき初めて診断書取ったらいいんじゃないですか?」とのとても冷たい反応。

最後は「他府県から通うのはやめときなさい」と医者にはっきり言われ、無料検査だけで終わったのを覚えている。

もちろん、今から思うと無料検査であるし、病院としては客として見なしていないのだろう。とにかくこなす、という態度が徹底していた。

その後、地元のネットで見つけた地元の矯正歯科にも検査に行った。その頃、筆者は裏側矯正が良いかなと考えており、それが可能かどうかも含めて検査と診断に臨んだ。

さて、その病院の医者が言うには、「あんたのは過蓋咬合と言うものだ。とにかく難治性であり時間が掛かる。え?裏側矯正?まず今住んでいる県にはそれを行っている医者なんてないはずだ。それに裏側矯正なんてこんな症例では出来ないはずだ」との返答。

言っていることは正しいように思えたが、態度があからさまに偉そうであり、不快であったため検査料金5,000円を支払って帰路についた。

さて、このように2か所の病院に検査に行った後、インターネットの掲示板で、「歯列矯正をするなら、矯正専門医か矯正認定医で治療を受けるべきだ」との意見を発見する。

さらにありがたいことに、「矯正認定医 〇〇〇(←住んでいる市町村)」で検索すれば、矯正歯科の団体が、一覧で載せてくれているのだ!

田舎に住んでいると逆にありがたい。なぜならそのリストの中から選ぶのが簡単だからだ。

うちのような田舎にも数件、矯正認定医の病院があった。

さっそく、そのうちから選んで電話をしてみる。少し大人しい目の落ち着いた女性の方が出た。カウンセリングは週末の夕方に受けることが出来るとのことであった。

カウンセリングでは地元の学校の校医もしているベテランのダンディな先生がいろいろ教えてくれた。伝統的な金属製ワイヤーの表側矯正55万、デーモン矯正65万、そして裏側矯正が100万とのこと。

私は無駄と自覚もしている自意識過剰から裏側矯正を希望していたため、私の症例でも裏側矯正が可能か確認したところ出来ると考えられるとすんなりと答えられたのだ。

目の前がクリアになった気分だ。さっそく、治療の希望を伝え、検査日程を決めた。検査代は60,000円。少し高いが仕方あるまい。

検査結果において治療が可能ということであった。なお、以前に相談した矯正医に地元では裏側矯正をする先生はいないという発言は嘘か間違いであったことが証明されてしまった。

このようにして、私は半ば流れるようにして、歯列矯正の道を歩んでいった。

ちなみに、オーダーメイドのブラケットやワイヤーになるため、海外のメーカーとやり取りするらしく、初回のブラケットとワイヤーの設置は2018年5月24日となった。検査から2か月近く待った。

さて、この記事を書いている2019年10月26日現在、治療開始より約1年6か月が経った。

抜歯した部分の溝がまだまだ埋まっておらず道半ばであるが、歯並び自体はキレイになってきている。

結論から言うと、これはもっとも大切なことでもあるが、

歯列矯正にチャレンジして本当に良かった。これは間違いない。

さて、こんなすばらしい矯正治療であるが、言うまでもなく治療費という大きな問題が立ちはだかる。

前置きが長くなったが、この治療費の10%強を取り戻す方法があるのだ。

それがタイトルにもある様に、税務署に対して医療費控除の申告を行うこと。

現在通っている病院には医療費控除の質問をしなかった。上に書いたように、冷たい反応をされるのが怖かったからだ。まぁ今の病院は親切だからそんなことはないだろうけど。

2018年5月24日にいくらか払い、6月のボーナス、12月のボーナスと何回かに分けて、上記の検査代を含めて基本治療費1,060,000円ほどを支払った。

さらに、この半年間、調整費一回5,000円や抜歯代を含めて43,240円支払っている。

これにその他の通院費などを合わせて1,156,935円の医療費が平成30年に掛かっていたのだ!なお、すべてこの申告のためにレシートや領収書は保管していた。

なお、控除の対象として申告するのはここから10万円を除いたものになる。

つまり、1,056,935円

平成31年8月になってから、国税庁のホームページを参考に医療費控除のための申告書を作成していった。

必要なものは以下の通り。

  1. 医療費控除の申告書
  2. 医療費控除の明細書
  3. マイナンバー通知カードの写し
  4. 運転免許証の写し
  5. 源泉徴収票の原本

上の1と2は、ひな形がホームページにあり、Eタックスというサイトで作成できる。入力時にデータとして使うので、あらかじめ医療費をまとめておくのと、源泉徴収票を用意しておく。

入力後、出来上がったPDFファイルを印刷する。

また、添付に使うので、マイナンバー通知カードと運転免許証も同じくコピーする。

源泉徴収票は、職場からもらった形の原本を添付書類として提出しないといけない。提出後も家に保管しておけるようにコピーを取っておく。間違って、コピーの方を添付書類に使ってはいけないが。

ここで重要なのは、医療費を支払った時にもらったレシートや領収書の写しまで求められていないこと!

上で言えば、2に自分で入力したものがその書類の代わりになる。ただし、医療費控除の申告をしたものは5年間保管しなければいけないルールとなっている。

これらを手元に揃えて、じっくりとミスがないか何回も見る。

なぜなら、もしミスがある状態で提出しても、税務署から連絡がなく、そのまま放っておかれるらしいからだ!ぜひ、グーグルで、「医療費控除 遅い」などで調べてみよう。

さて、私はというと、2019年8月11日の日曜日にポスト投函したものが、2019年9月10日に申告書に書いた口座に振り込まれた!額は54,011円!

この間ちょうど1か月。Eタックスでそのまま送信したものではなく紙ベースで申告すれば時間が掛かると言われていたが、1か月で入金されたため、結構早く感じた。

さて、その後、2019年10月24日に住民税の更新に対する通知が届いていた!

住民税は10%がバックされる。医療費控除の対象1,056,935円の10%は、

端数を除いて105,600円。これが減税されるのだ!

私は今年、203,100円が住民税である。ここから105,600円引いて、97,500円になるのだ。

なお、減税はこの11月から適用されるらしい。私はてっきり来年度からと思ったから早くてとても嬉しい。

ちなみに今年度はすでに、84,800円納めているから、11月に残り少し払えば、その後の6か月間は住民税が0円である!

結論から言うと、所得税の還付が54,011円、住民税の減税が105,600円だから合計159,611円のバックがあったことになる。

総額100万円超の歯列矯正も約15%戻ればやはり嬉しいものだ。

この帰ってきたお金で私は脱毛にも挑戦しようと思っている。

まとめ。

  • 大人の歯列矯正でも医療費控除の対象となる
  • 診断書どころか領収書すら不要
  • 所得にもよるが所得税は5%、住民税は10%戻ってくる。
  • 概算は、(医療費合計-10万)×15%ほど。
  • 税務署はお役所仕事なのでミスがあれば放っておかれる。じっくり何回も確認して提出する。遅いと思えば、こちらから確認の連絡をする。
  • 申告から約1か月で所得税の還付、その後住民税の減税の通知が来る。